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ウェブ炎上

最近やたらと読書感想を書いているのは、せっかく読書量が増えたんだからってのと、「読んだことを忘れたくない為」だったりする。物語だったらそうそう忘れないと思うんだけど、ノンフィクションとか学術系だとさっさと忘れてしまいそうなんだよね~。それに今、図書館で借りて読んでるので、手元に残らないから忘れそうつーわけで読書備忘録目的。

『ウェブ炎上―ネット群衆の暴走と可能性』を読了。
図書館から借りた3冊の最後。前の2つに比べたら読みやすいし軽めの内容。つか、それを狙ったんだけど。あとは自分の卒論のテーマがこの手の話だったので。といっても学士論文なんぞ、うすっぺらくて鼻で笑っちゃうような内容でしたがね。

ネットで起こる論争。実のあるものもあるでしょうが、目立つのはもはや「論争」とも言えない「言い合い」のようなものでしょう。そうしたものを見かけるにつけ抱いていたもやもやとした不快感に名前を与えて理解させてくれた。そーいう本でした。
「争点のカスケード」の話にはとても納得させられた(cascade=階段状の滝)。何かについて「是か非か」を問い、それがどちらかに極端に偏っていく状態が「立ち位置のカスケード」なら、その「問い」に関する議論ばかりが取り沙汰されていった結果、それ以外の争点が扱われなくなり抹消されていく。それが「争点のカスケード」。
そう、不快だったんだよ。誰も彼もが似たようなことを言って片方の意見に偏っていくこともなんだか嫌だけど、まるでこの世に正義か悪しか存在しないような論争こそがもっと不快だったんだよ。実際には正義でも悪でもないことなんだけどね。だいたいそんな概念は立場の違いでしかない。「炎上」が起きると、まるでそんなものが存在するかのように見えちゃうんだよね、きっと。その論争の間で、どれほどの事が忘れられていくんだろう。
「マスコミには個人の意見や態度を変化させるような力はない。マスコミの影響力は認知や表象のところで生じている。例えて言えば、政治的な争点に対する意見を変化させるのではなく、何が政治的争点なのかというところに影響を与えるのだ。」ってコレ、常々、マスコミの言ってることだけが世の中の問題じゃないのにな~ってニュース見ながら思ってた自分にとって、ストンと納得させられるお話でした。

とても面白かった。
もうちょっとメディア論関係の本を読んでみようかしら。でもそろそろ狙ってたけど貸出中だった本も返ってくる頃かな?チェックしてみようっと。
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