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ロゼッタストーン解読

こないだこの本のリンクを張ったのは単にロゼッタストーンの画像が見たかったからなんだけど、タイトル見た瞬間に「あら面白そう」と思ったので読んでみました。

ロゼッタストーン解読 (新潮文庫)ロゼッタストーン解読 (新潮文庫)
(2008/06/01)
レスリー・アドキンズロイ・アドキンズ

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誤解をしていました。ロゼッタストーンはエジプトのヒエログリフを解読させるに至った直接の遺物というわけじゃなかったんですね。ただこれの発見によって、それまでまったく謎の文字だったヒエログリフが「きっと読めるに違いない」と解読競争の火付け役になったということなんですね。
というわけでこの本には、ヒエログリフの解読者として知られるジャン=フランソワ・シャンポリオン氏の生涯、及びヒエログリフ解読競争に関わった人々、解読の過程などが書かれています。

到底読めないような文字が読めた瞬間ってたまんないだろうなあ。その瞬間、あのエジプトのあらゆる古代遺物に書かれた大量の碑文が意味を持って語りかけてくるようになるんですよ?想像しただけでもめっちゃときめくわーそーゆーところが語学の魅力だね。
本には少しだけどヒエログリフの読み方が書いてありました。それによると、ヒエログリフは漢字と同じように文字自体が意味を持つ表意文字と、仮名やアルファベットのような表音文字と両方あるらしいです。…てことは、自分の名前をヒエログリフで書くことも可能ってことじゃん。うわあ書きたーい!と思って探したらあっさりWikipediaにヒエログリフのアルファベット一覧がありました。興味ある方は検索してみるとよろしいかと。ああでもフォントがないと~…と思ったらそれもあっさりありました。もちろんDLしないとダメだけど。ちなみに迷ったけどまだDLまではしてません、自分。

それにしてもシャンポリオンはフランス革命の翌年1790年生まれで、その後の恐怖政治やナポレオン帝政、王政復古だのまたまた共和制だの、フランスがずっと政情不安定だった時代に、その時々の政治に翻弄されつつヒエログリフ解読という偉業を成し遂げた人だったんだなあと、その熱意には心打たれるものがありました。ていうか本当にこの頃のフランスってぐっちゃぐちゃだな、と
そういえばナポレオンのエジプト遠征の時に発見されたロゼッタストーン。なんで今は大英博物館(ロンドン)にあるのかといえば、エジプト遠征から帰国しようとした時にはもうイギリスに港を占拠されていて、いわば「通行料」みたいな感じで奪われてしまったらしいですよ。大英博物館のエジプトコレクションって有名だもんね。まあフランスから奪った物が全てじゃないんでしょうけど。
そう、本当に大量にヨーロッパに流れてるんだよね。でもまだその方が美術品として保存されているから良かったのかも。現地では、遺跡の石を新たな建材として切り出したりということが普通に行われていたらしいです。シャンポリオンが生きていた間だけでも、大量の遺跡がそんな理由や戦争やらもちろん盗掘やらでどんどん破壊されていたらしいです。今残っているのなんて本当に僅かな物なんだってことなんだよね。でもそれでも、あの神秘的な遺跡達をいつかは実際に目にしたいと憧れずにはいられないなー
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