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処女懐胎

先に返却しちゃったんで感想書き忘れるとこだった。図書館読書。引き続き新書。

処女懐胎―描かれた「奇跡」と「聖家族」 (中公新書)処女懐胎―描かれた「奇跡」と「聖家族」 (中公新書)
(2007/01)
岡田 温司

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処女懐胎といえばキリスト教の聖母マリアということになるでしょうが、教義とかそーゆーことじゃなくて、そうした奇跡や聖性が如何に描かれてきたか、さらにいえばその時々の社会情勢や権力者たち(=パトロン)の要請によって、いかに神や聖人たちが姿を変えて描かれてきたかということが書かれています。

所詮宗教とは人の為にあるもの。人の要請によっていくらでも姿を変えるね。いやそうじゃない宗教もあるかもしれないけど、世界宗教となるほど巨大な組織を築き上げたものというのは、その時々の人または社会の要請に応じて姿を変えてきたからこそ長く広く裾野を広げたのかもしれないよね。

ただの「イエスの母」から「聖母マリア」「無原罪の御宿り」と言われるようになり、神にも等しい栄光をまとった姿で描かれるようになっていった過程、その表現の変化とか、実際の絵を見ながら辿ることができました。特に「無原罪」をとりあげて、「罪が無い」、何かが無いということを基本的に「ある」ものを描くしかない絵画の世界でどのように表現しようとしてきたか、その変遷はかなり面白かった。
あとはマリア以外の聖人たちの描かれ方についても。
イエスの父ヨセフ。聖ヨセフって一般の知名度どれくらいなのかな?まあイエスは神の子でありマリアは処女で懐妊したんだから、ヨセフは「養父」ということになるんだけどね。彼の変遷ぶりが一番面白かったな~。カトリックで育った自分にとっては「ヨセフ様」であり、クリスマスになると飾られるキリスト生誕の馬小屋の人形でもイエス様を優しく見守るステキなお父様というイメージだったけど、その昔は結構さんざんなイメージだったんですねえ。まあ状況だけ見れば確かに婚約者を知らないうちに奪われていたとも見えるわけで…それが家庭における「子」に対する「父」からの養育の大切さなどが必要とされた商人の時代に、イメージが刷新されていったらしい。寝取られ男から理想の父親像へ。大変ですね、ヨセフ様。

聖像も宗教画もキリスト教関係のものはわりと見てきたと思うけれど、今ある彼らの姿にも色々な変遷があったんだなあと興味深く読みました。
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