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ルポ"正社員"の若者たち

読む前から「どうかなあ」と思っていたけれど、やはりくらーい気持ちにならざるを得ませんでしたね。

ルポ“正社員”の若者たち―就職氷河期世代を追うルポ“正社員”の若者たち―就職氷河期世代を追う
(2008/06)
小林 美希

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同世代だしね…実感するところもあるし、幸いにして自分はそうした事態に陥っていないけれど、聞くだけで痛くて辛くなってしまうような話とかね。昔に比べたら生活は遥かに豊かになったと言われているのに、なぜ心の余裕はどんどんなくなっていってるのかなあと思ってしまう。
産業の発達に伴って、昔はすべて自分達であるいは家族でやっていた衣食住の基本的なことは「産業」というものに奪われていった。自分たちも様々に枝分かれした産業の一つに属してそこから貨幣という代替物を得、それをまた別産業で生み出された必要なものと交換して日々の衣食住を満たすようになった。産業の細分化と大規模化のおかげで、少ない労働力でより多くを得られるようになったかもしれないけれど、一方で日々摂取している食料や衣類が「どこ」でできていて「どう」作られているのか、そうした実感がほとんど得られない世の中になった。お金は大事だけれど、それを得る手段も多様化して、今や金が金を生み出すような産業すらある。
「生きがい」というのは「働きがい」にも通じる。大多数の人はお給料の為に働いているわけだけれど、代わりに提供する労働力がどう使われて何を生み出し、それがどう給金に跳ね返ってきているのか、それが見えないと「働きがい」なんて持てないだろう。誰もが望んだ職業に就けるわけじゃない。それは当たり前だ。だからこそ、そうしたプロセスが見えることが重要なんじゃないかな。でも今の産業構造はそうした部分があまりにも見えづらくて、皆、五里霧中な気分で通勤してるんじゃなかろうか。構造が見えなくても、一昔前までは暗黙の了解的に給料は自然と増えていったしボーナスも出た。でも今はボーナスも出るのかわからないし給料も増えるかわからない、どころか会社が急になくなってしまったり、じゃなくても違う名前になってしまったり本当に何が起こるか分からない。
敷かれたレールは真っ直ぐじゃなく、曲がっていたり途切れていたりしていた。続いていても古びていていつ壊れるか分からない。走る電車にエネルギーはあるはずだけど、先は見えず、だからこそ走ってきた道も次世代がそのまま使えるような道ではないと痛感している。そういう岐路に自分たちはいるんだと、あらためて思った。
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