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召使いたちの大英帝国

前回読んだ本の隣にあって気になったので一緒に借りてきた本。

召使いたちの大英帝国 (新書y)召使いたちの大英帝国 (新書y)
(2005/07)
小林 章夫

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こないだの本の隣ってなんか変じゃないか?とか思ったけどそれはまあおいといて。
「召使い」の本場?大英帝国の召使い事情を解説したものです。著者は英文学者。召使い達の労働条件やお給金、社会的地位や娯楽、生涯設計に至るまで、いろんなことが書いてあってなかなか面白い。時代の変遷に合わせ、雇用主が貴族から産業革命の成功者などに変わっていったことに伴う変化なども。

今はバトラー=執事と思われてますが、使用人の中の最高峰の地位ということでは、スチュワードこそが相応しいそうで。ただ日本語では両方とも「執事」と訳され、強いていえばスチュワードは「家令」となるらしいが元々英国でも数が少なく、元は酒蔵の管理が主業務だったバトラーが使用人達のトップとして家の中のすべてを取り仕切るようになったとか。バトラーの他、ハウス・キーパー(女使用人達のトップ)やナニー(乳母)など、使用人達の中でも時に主人に対してもの申したりできるような人たちの話が特に面白かったかな。
「召使い」なんて虐げられた者のイメージが勝手にあったけど、少なくとも貴族の時代の召使い達は一度雇われれば衣食住の心配はないというのはすごいなと思った。給料は安くても、衣食住は保障されているから意外と貯金もできたとか。あるいは長年仕えた後なら、広大なご領地の隅に家や店をあてがわれることもあったとか。血筋で富や地位が継承されるなんてナンセンスというのが現代の一般的な考え方でしょうが、代々伝わっているからこそそうしたことも可能だったり(先代に仕えたものがそのまま住み続けられたり)、「持つ者の義務=ノブレス・オブリージュ」の精神も受け継がれていたのかも。
召使い=虐げられる者というイメージがつくようになるのは、やはり貴族が没落して、経済的な成功者達が「召使い」の雇用主となった頃かららしい。そこには、貴族ほど大量の召使いを雇えないから、1人の召使いが何役もこなさなければならなかったという理由もあるようだけど、やはり雇用主側の意識の低さの問題もあったよう。例えば経済発展のおかげで国の経済規模はどんどん大きくなっていったのに、使用人の給金は、貴族が雇用主だった時代に比べて、通いになったから住居が必要だったりお仕着せもなくなったから衣類も自分で用意しなければならなくなったのに、経済規模と同様には伸びていかなかったとか。
…なんか景気は回復したってニュースとかで言ってるのに、自分の給料は一向に上がらなかった数年前を思い出す。景気回復を実感することもなくまた世の中は紛う事なき不景気の様相ですが。
………前の本の隣にあったのは合ってたのかも。
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