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『カウントダウンヒロシマ』

明日になる前に読み終わろうと思っていた。
ずっと以前から読もうと思っていて、この時期に読み始めたのは単に偶然だったけど、ふと思い至り「8月6日までには読み終わろう」と思いました。どうやら間に合いました。

自分は広島に足を踏み入れたこともありませんが、原爆に関する思い出としては、小学校低学年か中学年くらいだったか、母親と一緒に銀座で映画を観たことを覚えています。どうして行ったのかなんと言われて行ったのかさっぱり覚えていませんが、とにかく原爆の映画でした。お話になっていたので前半は役者さんによるものでしたが、爆弾投下後の映像には実際の写真が使われていたような覚えがあります。正視に耐えず、子供だった自分としてはただただ「怖い」映画だったと思います。
他に、『ひろしまのピカ』という本も持ってましたね。有名な絵本なので知ってる人も多いかもしれないけど。

原著タイトルは"SHOCKWAVE : Countdown to Hiroshima"、イギリスの元BBCドキュメンタリー監督が膨大な資料を元にして、「最初の原爆」実験から広島への投下までを、原爆を開発した科学者、エノラ・ゲイ他の搭乗員、広島の市民などあらゆる視点から追ったノンフィクション。
原爆が悲惨なことであるのは当然だし、一方で「原爆は戦争を早期終結に導いた」という主張が当たり前にあることも知っている。どの主張が正しいとかそんなことは言えないし言いたくもない。ただ、「どんなことがあってこういう結果に繋がったのか」を知ることは、何かの力になるんじゃないかなと思った。だから読みたかった。
色んな立場の人が出てきます。あの時、どこで何をしていたのかが出てきます。誰かの立場に自分を重ね合わせてみるのもいいかもしれない。正直、自分は誰とも重ね合わせることはできなかったけれど。
ただ、「相手を見失う」というのは本当に恐ろしいことだなと思った。捕虜に残虐な仕打ちをした日本兵にしても、原爆の"より効果的な"投下方法を考えた科学者達にしても。相手を同じ"人"だと思っていたら、一般的な人にはできない行為だと思うのですよ。でも例え戦争じゃなくたって、「そこに人がいる」ということを結構簡単に自分らは忘れてしまえるんじゃないかな。遠い場所で起きてることは、所詮「他人事」でしょう?でもそれって、原爆を開発していた科学者達がまさにそんな感じだったんじゃないかなと思うんだ。そうした意識の連鎖が生んだ一つの結果が「ヒロシマ」なのではないかなと、この本を読んで思いました。

明日は63年目の広島原爆記念日。
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