スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

江戸東京怪談文学散歩

江戸東京怪談文学散歩 (角川選書 428)江戸東京怪談文学散歩 (角川選書 428)
(2008/08/10)
東 雅夫

商品詳細を見る
本日読了のご本。
こーゆー一般人にはちょっと分かりにくい独特の視点から、見慣れたはずの風景を改めて見てみるような紀行本っていいよな、というのが手に取った動機。この手のものは一度読んでみたかった。
私自身は横浜生まれ横浜育ちなので、東京についてはよく知りません。ただ母方の祖母の家は板橋だったので、あの辺の風情がいわゆる「下町」というもんだったのかな~と今思い返せば思います。が、横浜からは遠くてそうしょっちゅう行けなかったし、また祖母の存命中は私は小学生だったので、遊びに行ったときも祖母の家の周りをあまり探検することなく過ごしていたように思います。もったいなかったな。祖母は最期には我が家で引き取りそのまま亡くなったので、とうの昔に板橋のあの家は他人の手に渡っているのだと思います。…でも、今度訪ねてみようかなあ。母と一緒に行ってみるのもいいかもしれない。母にとっては育った街ですからね。

さて、この本では東京の江東、墨田、新宿、板橋、台東といった地域の川や橋、そして文京区から港区にある坂などを、それらの場所が登場する怪談話を紹介しつつ、その現在の姿を訪ね歩く構成になっております。こーしてみると、東京という場所には江戸と呼ばれていた昔から、多くの死者達が埋まっている土壌があったのだなあ、それがまた多くの怪談話を生成してきたのだなあというのがよくわかります。「あの銀行の場所では300人くらい死んだんだよ」というのは、怪談というよりも大変な悲劇ですけどね。東京大空襲の時の話だそうで。そしてその霊を慰めるお地蔵様が今もひっそりと佇んでいたりするのですね。なんだか、溢れる情報とめくるめく光彩と立方体のビルばかりに覆われているように思われる東京にも、そうしたものがそこここにあるのだと分かると、とても落ち着く感じがします。あるいは、現在の東京の表面を覆うそうした物質的なものが、とても薄っぺらく脆いハリボテのようにも見えてくる。

江戸時代から続くお店で、多くの小説などでモデルにされている料理屋なども紹介されてました。グルメは大好きですが、そうした歴史探訪的なグルメもいいかもしれないと思った次第。まあとりあえず来月はフレンチに行きますが。神楽坂で。
ああ、そういえば神楽坂も「坂」ですね。坂や橋や川などは、上を首都高が走ったり、道路や線路になりかわっていたりと、現在の東京では色々なものに覆われてなかなか見つけにくいこともあるけれど、地名に残っていたりするよね。そうした地名が伝える歴史というものに、最近ちょっと興味があったりする。やっとおさまってきた感じだけれど、平成の大合併の時に作られた多くの新しい市や町の一方で、そうした歴史ある名前が埋もれていく感覚はなんとも苦々しかったからね。新しい名前がカタカナだったりひらがなだったりすると尚更。

怪談文学探訪をするには、自分には圧倒的に読書量が足りないのですぐには難しいけれど、あるいは地名から探る歴史ものなんかも読んでみたいかも。東京下町散策をしてみたいという思いはずっと以前からあるので、もうちょっと色んな方向からの知識量を増やして、いつか実行してみたいと思います。
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

Private :

Calendar
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
Recent entries
Recent comments
Recent trackbacks
Categories
Archives
09  08  04  03  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09 
Game link
Link
グリムスの木
Profile

Author:やちよ
住まい:横浜
仕事場:東京都新宿区
好物:ゲーム/本・漫画/旅行/猫/キャラクターグッズ/美術館
>>コミック蔵書
>>adminmenu

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Search
このページのトップへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。